おいしいものを食べてやせるダイエット方法は存在するのか?
おいしいものをお腹いっぱい食べるが、ジワジワ痩せていく。
夢のような話である。
人類の宿願とさえ言える(※当社比
ただし、ライザップのように極度の食事制限を強制されたり、しんどい運動をしないといけないのでは話にならない。
私は、しんどいこと、我慢、そして運動が何よりも嫌いなのだ。
あと、金かかるし。
私は、おいしいものが好きだ。
大好きだ。
特に脂っこいものと甘いものが大好きだ。肉が好き。寿司も好き。ラーメンも好き。
その点については、本ブログの過去記事を読んで頂ければ、十分に伝わるかと思う。
しかし当然、美味しいものを食べるとデブる。どんどんデブる。
相方氏に、
「太らないからだがほしいぽよ~」
とか
「飲むだけで痩せる薬がほしい」
などといつも愚痴るのだが、その度に軽蔑の眼差しを向けられながら、
「運動しろよ、カスが」
と、冷たく言い放たれるだけの日々であった・・。
そんなとき、出会った一冊が、『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)』であります。
光文社 (2013-10-17)
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本書、著者は医者の方ですが、本の後半は、著者の食に纏わる壮大な歴史的妄想が展開されるという、なかなかに香ばしい一冊であります。
が、前半~中盤部分の「糖質制限をするとなぜ痩せるか」という説明のロジックには、大いに得心したのであります。
そもそも糖質とは、
簡単にいえば、糖質とは、「血糖値を上げる栄養素(食品)」である。摂取した後、すみやかに血糖に変わるのが糖質である。問題の本質は、血糖を上げるか上げないかだけなのだ。
であるという。
似たような成分として、ブドウ糖がある。
ブドウ糖とは、
健常人の血液には、1リットルあたり1グラム(=100mg/dl)のブドウ糖が含まれている。体重60キロの男性の全血液量は4.2リットル前後だから、トータルで4.2グラムのブドウ糖が含まれていることになり、これは大きめの角砂糖1個分に相当する。
このブドウ糖、脳によって大量に消費される。
この働きは、「食べる」という動作が取りえない睡眠中も止むことはない。
では、脳はどうやってブドウ糖を摂取するかというと、
その血糖値維持に必要なブドウ糖はどこから供給されるかというと、「タンパク質からの糖新生」である(糖新生には別ルートもあるが、説明の都合上、単純化する)。
人体を例にとると、血糖値が低下すると、ただちにタンパク質の分解が始まり、ブドウ糖が作られる。これが糖新生だ。もちろん、タンパク質は人体を構成する重要な物質でもあるが、すべてのタンパク質が生命維持に必要というわけではなく、不要不急のタンパク質が、糖新生で消費される。
うむ、やっと見えてきた。なぜ、糖質制限をすると痩せるかというと、
糖質セイゲニストの場合、外部からのブドウ糖流入がないから、ブドウ糖不足が解消されるまで、脂肪とタンパク質が分解されることになる。これが、「糖質制限をすると痩せる」メカニズムだ。
ということらしい。
なんてシンプルな考え方なんだ!!!
要するに、糖質を摂取するのを止める、または減らせば、痩せるのね。
本書によると、
米、小麦(うどん、パスタ、パン等)、蕎麦 → ダメ
砂糖が入っているもの全般 → ダメ
果物 → アボカド以外は果糖が多いのでダメ
肉、魚、卵 → OK
大豆製品(豆腐、納豆、枝豆など) → OK
乳製品 → チーズはOK。ヨーグルト、牛乳も大量じゃなければOK
だという。
これは、現代の栄養学の常識からすると、誤った考え、バランスの悪い食事だという。
何が糖質が多くて、何なら大丈夫かについては、類書『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません―生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント』をセカンドオピニオン的に参考にした。
(こちらも著者は現役の医者である)
巻末の付録②に「食品の糖質量と〇△×リスト」が掲載されており、これが非常に参考になり、且つおもしろかった。
私は、今までなんと糖質にまみれた食事を続けてきたことか!!!
東洋経済新報社
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色々調べた結果、平日は
朝食 → ヨーグルトとフルグラ with はちみつ
昼食 → ミックスナッツのみ
夕食 → 野菜サラダと豆腐
にして、週末は好きなものを思いっきり食べることにした。
ミックスナッツにはこだわっていて、相方氏がみつけてきた上野、御徒町にある小島屋さんのミックスナッツをお腹いっぱい食べている。(これがまたうまい!!!)
決してひもじい思いをしているわけではない。
お店にも行ってきたよ↓
低糖質ダイエットの聖地、上野アメ横『小島屋』さんに行ってきました!!! | おいしいものたべるよ
そして、それを半年続けた結果がこれである。
特に運動したわけでもないが、ジワジワと5kg痩せた。今も痩せ続けている。
以前から履いていた会社用のパンツが緩くなってしまい、ベルトを短くしたほどだ。
おもしろいのが、週末はパンやら麺やら炭水化物を山ほど食べるわけだが、以前に比べると太りにくい体質に変わってきている気がする。
推測として、血液中の血糖の値が平日低めに保たれているため、脂肪として体内に蓄積される糖質の割合が少なくなっているのではないだろうか。
最後に、本エントリで紹介した2冊の本は、著者は医者であるものの、科学的に証明された理論ではない。
あくまでも、著者の経験や、著者が勤務する病院での臨床の経験則から書かれたものである。
よって、信じるか信じないかはあなた次第、という側面もあるのだが、「楽して痩せたい」という私同様横着な方には、ぜひとも一度試してみて頂きたい方法であります!!!
(2015/10/24追記)
正直に申告すると・・・
秋冬になって涼しくなると、新陳代謝が低下するせいか、ナッツ類を中心とした低糖質ダイエットだけでは体重を維持・低減することが難しくなってきた。
というわけで若干諦めて、あまりシンドくない運動を始めた。部屋の中でできる、筋トレと体幹(インナーマッスル)トレーニング、気軽だし、めんどくさがりやの私でもなんとか続けられている。
スクワットがおすすめ。足腰と腿のあたりは筋肉の面積も大きいため、鍛えることでダイエットに効果がある気がする。
そして、なんといっても「エルボースタンド」!たった1日1分だけでも、すんごい効果がある!!!
参考書籍:
エイ出版社 (2013-05-21)
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